2021年11月29日(月)~12月1日(水)の3日間、岡山大学にて開催されました『第35回分子シミュレーション討論会』にて、論文発表および企業展示コーナーへ出展いたしました。会期中は多くの方々に弊社の展示や論文発表にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。 

分子シミュレーション討論会について

分子シミュレーション討論会では、分子動力学法などによる分子集合体の計算機シミュレーションや、分子間相互作用に関する理論・電子状態計算、並びに複雑系・大規模分子集団の構造や動的性質に関する理論的研究などを中心に、分子シミュレーションに関する話題が幅広く議論されております。

主催:分子シミュレーション学会
学会HP:www.mol-sim.jp/

発表内容

発表では、第一原理シミュレーションソフトウェアOpenMXに対して「富岳」の計算能力を効果的に発揮するため、スレッド並列化および命令処理効率を改善する観点で高速化に取り組んだ内容をご紹介いたしました。

 「富岳」は、一般的なPCクラスタに比べて高いメモリバンド幅を実現していますが、ノードあたりのメモリ容量が少ないという特性を持っています。アプリケーションが高性能を発揮するためには、この高いメモリバンド幅を活かしきることが重要であり、CPU性能解析レポートを参考に、A64FXのアーキテクチャ特性に合わせたプログラム高速化が必要です。 現在「富岳」を利用中、またはこれから「富岳」の利用を考えている方々への支援となれば幸いです。 

以下リンクから発表内容の全文をダウンロードいただけますので、ぜひご覧ください。

www.metro.co.jp/casestudy/hpc_download2.html 

弊社の発表以外にも分子シミュレーションに関する様々なテーマで発表が行われました。以下から発表テーマの一覧をご覧いただけます。

sympo.mol-sim.jp/mssj35/files/prog20211127.pdf

展示ブース

発表会場の外では、展示ブースを設け、現在研究中の第一原理計算プログラムの紹介やHPCを活用するためのソリューションをご紹介いたしました。アプリケーションのボトルネックを解消する「アプリ高速化サービス」を中心に、研究開発におけるアルゴリズム選定やプログラム開発を支援する「数値シミュレーションプログラム開発」やプログラムをスパコンで動作するよう支援する「ポーティングサービス」をご紹介いたしました。 「プログラムがなぜか遅いが、どうしたらいいかわからない。」というお声があるなか、皆様の研究・開発においても「プログラムの改善による大幅な作業期間短縮」や、「シミュレーションの精度向上」の可能性があることをお伝えできたのではないかと思います。 

アプリ高速化事例(流体解析アプリケーションの実行時間が10分の1に。開発費用と開発期間を削減)は好評です。

数値シミュレーションプログラム開発
ポーティングサービス
アプリ高速化サービス事例(株式会社IHI様)

弊社は約30年にわたり2,700件以上の豊富な実績をベースとした信頼性と確たる技術があり、プログラムがコンピュータでどのように動いているのかを熟知しているからこそ、皆様の研究・開発をサポートできます。 今後とも、皆様の未来の生活を豊かにする技術の発展に貢献してまいります。  


採用情報

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創業50年を目前に控える弊社には、スーパーコンピュータの進化とともに歩んできた歴史があります。中規模の独立系でありながらコンパイラを開発している企業は非常に稀で、事業領域が多岐にわたることからも、あらゆる分野のプロジェクトに携われるところが特徴です。 

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