2022年12月5日(月)~12月7日(水)の3日間、東京工業大学にて開催されました『第36回分子シミュレーション討論会』にて、論文発表および企業展示コーナーへ出展いたしました。

ご来場いただきましたお客様および関係者の方々に厚く御礼申し上げます。 誠にありがとうございました。

弊社展示では「富岳」などの大規模スパコン利用者や、CPU+GPUシステム利用者などの様々な方にご好評いただきました。

ご来場いただいたお客様の声

  • 「ハードを入れ替えた時に性能が出ないことはよくあるので、その原因を分析してくれるのはありがたい」
  • 「材料開発では大規模化すると原子数の増加によって計算負荷が上がるので、高速化によりそれが改善されるのは魅力的」

分子シミュレーション討論会発表「大規模系における温度グリーン関数の高速計算法」

発表では、温度グリーン関数の計算量とメモリー削減を実現する新手法をご紹介いたしました。

講演概要】

密度汎関数法(DFT)に電子相関を取り込むことで、現在DFTでは解けない問題の解決が期待できます。電子相関の取り扱いには温度グリーン関数法による多体摂動論が適していますが、温度グリーン関数法は計算量が大きく、大規模系への適用が困難です。

以下のような課題を抱えている方へのご支援となれば幸いです。

  • 「密度汎関数法」を用いて大規模系の計算を行いたい
  • 精度の向上を試みた際の計算コスト増加が課題となっている

【講演資料のダウンロードはこちら】

展示コーナー

発表会場の外では、展示コーナーを設け、HPCを活用するためのソリューションをご紹介いたしました。

アプリケーションのボトルネックを解消する「アプリ高速化サービス」を中心に、研究開発におけるアルゴリズム選定やプログラム開発を支援する「数値シミュレーションプログラム開発」やプログラムをスパコンで動作するよう支援する「ポーティングサービス」をご紹介いたしました。 

アプリ高速化についてご興味を持っていただいたお客様をはじめ、皆様の研究・開発においても「プログラムの改善による大幅な作業期間短縮」や、「シミュレーションの精度向上」の可能性があることをお伝えできたのではないかと思います。 

ご案内いたしました内容にご不明点があるお客様や、当日会場にお越しいただけなかったお客様は、お気軽にお問合わせフォームよりご連絡ください。

数値シミュレーションプログラム開発
ポーティングサービス
アプリ高速化サービス事例(株式会社IHI様)

弊社は約30年にわたり2,700件以上の豊富な実績をベースとした信頼性と確たる技術があり、プログラムがコンピュータでどのように動いているのかを熟知しているからこそ、皆様の研究・開発をサポートできます。 今後とも、皆様の未来の生活を豊かにする技術の発展に貢献してまいります。  

分子シミュレーション討論会について

分子シミュレーション討論会では、分子動力学法などによる分子集合体の計算機シミュレーションや、分子間相互作用に関する理論・電子状態計算、並びに複雑系・大規模分子集団の構造や動的性質に関する理論的研究などを中心に、分子シミュレーションに関する話題が幅広く議論されております。

主催:分子シミュレーション学会
学会HP:www.mol-sim.jp/

採用情報

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創業50年を目前に控える弊社には、スーパーコンピュータの進化とともに歩んできた歴史があります。中規模の独立系でありながらコンパイラを開発している企業は非常に稀で、事業領域が多岐にわたることからも、あらゆる分野のプロジェクトに携われるところが特徴です。 

「やりたい人がどんどんチャレンジできる」「常に新しいことを求める」という特色をもつメトロで、お客様に感動を届ける一員として働いてみませんか? 

ご興味がある方はぜひお問い合わせ下さい。

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