PowerCenterの概要

PowerCenterは、企業内外のシステムに分散している様々なフォーマットのデータを抽出、統合し、業務に適したタイミングで提供する、 高性能、高可用性、拡張性に優れたエンタープライズデータ統合プラットフォームです。

以下のような課題、ご要件をお持ちのお客様に

  • 本・支店間やグローバル拠点間で現行IT資産も活用しつつ、データ連携、BIを検討中である
  • 開発生産性向上、TCOの削減を考えプロジェクトを計画中
  • システムリプレイスや企業・事業統合をひかえ、データ移行、新システムを導入予定である
  • 業務データベースや基幹システムに散在するデータを集約してガバナンス・コンプライアンスを推進したい
  • 部門や業務単位での分析に依存しており、統一した総合的な企業レベルでの意思決定がおこなえていない
  • 日々増幅する大量データに現行システムが追いつかず、パフォーマンス改善、業務負荷を減らしたい

PowerCenterの特徴

あらゆるデータへの容易なアクセスを実現

メインフレームからデータベース、アプリケーション、クラウドまでありとあらゆるシステムに接続して、データの収配信を行うことができます。

  • 構造化、非構造化、半構造化データ
  • リレーショナル、メインフレーム、ファイル、標準ベースのデータ
  • NoSQL Big Data ストア(Hadoop HDFS など)
  • メッセージキューデータ

ユーザーは、業務にあわせて、リアルタイム、バッチ、オンデマンドまたはCDC(変更差分抽出)の方法でデータにアクセス、取得できます。

GUI開発、変換処理ロジックの再利用などによる開発・運用生産性の最大化

GUIベースで開発しますので、ハンドコーディングに比べて開発工数を大幅に削減することができます。

開発および運営管理のための強力なビジュアルツールと共通部品化

  • 操作・理解しやすいGUIベースの開発で異種システム間の複雑なデータ連携を一連のフローとして可視化
  • 複雑な変換処理と使用頻度の高いロジックを部品化し、マッピング時に共通利用


効率よく高品質な開発・保守を実現でき、生産性、信頼性が向上し、仕様変更や追加開発、改修などにも迅速に対応できます。

チームベース開発

複数の環境、場所、チームへの展開を自動化・制御し、開発を高速化、バージョン管理を効率化し、さらに日々の保守コストを削減します。

共通メタデータ管理

テーブル定義やビジネスロジックをリポジトリでメタデータとして共通管理します。
プラットフォームやプロジェクト間で定義を標準化、再利用することで、変更・修正におけるリスクを排除し、信頼性の高いデータ統合基盤を構築します。
また、「Metadata Manager」を利用すれば、他システムのメタデータも含めた一元管理が可能です。

PowerCenterの開発手順

ソースターゲットの定義

  • テーブル名やファイル名、属性等のメタデータを定義します
  • 対象ファイル/テーブル数に応じての作業が必要です
STEP
1

マッピング定義

  • ソースとターゲット間に、仕様に応じた変換部品を定義します
  • 線をつなぎ、データ変換フロー(マッピング)を作成します
STEP
2

ワークフロー定義、実行

  • マッピングを実行する為のセッションを作成します
  • データベース接続定義、ファイルの場所等を定義します
  • 定義したワークフローを実行します
STEP
3

ワークフロー実行監視、ログ確認

  • 実行結果の確認、ガントチャートや詳細ログの参照を行います
STEP
4

マッピング

ワークフロー

マルチコアCPUの性能を最大限に活かしたデータ連携処理の高速化

並列度を重視したアーキテクチャになっていますので、マルチコアCPUの性能を最大限に活かしたデータ連携処理が可能です。

大量データ、データの増加にも柔軟に対応できる優れたテクノロジーとアーキテクチャ

  • マルチプロセッサ対応の高速エンジンにより、オンメモリ・パイプラインでデータを高速処理
  • パーティション化したデータを複数CPUで並列処理することで、大量データの処理でも高いパフォーマンス
  • 複数サーバによる負荷分散処理(グリットコンピューティング)で、システム全体のリソースを有効活用

大規模システムの安定稼働・信頼性を確保

Active-Activeの構成で運用することができますので、性能が足りなくなった際はサーバーを追加することで性能を上げることができますし、1台のサーバーが落ちても、他のサーバーで運用を継続することが可能です。

  • 障害検知と復旧の自動化によりダウンタイムを最小限に抑える高可用性を保持

PowerCenterの機能

ミッションクリティカルな環境をサポートする大規模企業レベルの拡張性

PowerCenterは、ミッションクリティカルな環境を拡張することで、データの量や種類、速度の増加に対応できます。
また、グリッドや高可用性、パーティショニング、プッシュダウン オプティマイゼーションなどの高度な拡張機能により、高性能かつゼロ ダウンタイムで、スループットの増大に対応できるとともに、メタデータ管理とビジネスグロッサリによってユーザーやプロジェクトの数が増えてもデータを完全に把握することができます。

動的パーティショニング

データ処理をサブセットに分割して並列で実行し、マルチプロセッサーシステム上で利用できるCPUに分散します。幅広いパーティションスキームも、視覚的に制御できます。

動的で拡張可能なデータサービス

PowerCenterは、既存のバッチとリアルタイムデータ変換ロジックをデータサービスとして再利用できます。
Webサービスは自動的に拡張できるので、共有サービスのインテグレーションコンピテンシーセンター(ICC)環境で一般的に見られるような、並列処理のワークロードに対応できます。

LDAP統合

PowerCenterは、エンタープライズディレクトリシステムを通じて、ユーザーやグループのセキュアな認証をサポートします。PowerCenterかLDAPのいずれかを選択して認証を実行できます。

PowerCenterエディションとアドオンパッケージ

PowerCenterは企業がデータ統合のニーズに合わせて利用できるよう、複数のエディションとアドオンパッケージが用意されています。

※製品詳細については、インフォマティカ・ジャパン社へお問合わせください。

PowerExchange

PowerExchangeは、データアクセスプログラムをカスタム開発しなくても、あらゆるデータソースから企業 データを読み込みます。ミッションクリティカルな業務データにアクセスし、必要な時に必要な場所に配布 することでIT部門の限られたリソースを最大限に活用して、データのビジネス価値を最大限引き出すこと ができます。

開発コストを削減

PowerExchange は、効率化、開発の迅速化、データ統合プロジェクトの推進を念頭に設計されており、 ポイントしてクリックするだけの開発手法によって、エラーを削減し、管理費とトレーニング費を最小限に抑えながら、短期間で高い価値を提供することができます。 自動メタデータキャプチャにより、迅速な影響評価と変更への即時対応を可能にし、開発コストをさら に削減できます。

データセキュリティの強化

PowerExchangeはデータに直接アクセスするため、ファイルを抽出してセキュリティの低い環境に転送 して統合する際に発生しがちな不正アクセスや流出のリスクを回避します。使いやすいインターフェースで一般的なプログラミングエラーを防止し、データ資産の価値を保護します。
また、PowerExchangeは、最も厳しい要件にも対応する、メタデータによるデータリネージにより、データガバナンス、コンプライアンス、リスク管理イニシアチブにも対応します。

PowreExchange Change Data Capture(変更差分抽出)オプション

このオプションは、顧客の新規登録や注文出荷データの作成といったビジネスイベントを認識し、こうしたイベントが発生次第、データベースの挿入、更新、削除をキャプチャします。
キャプチャされたデータベース アクティビティのストリームは、中間キューやステージングテーブルを介さずに複数のターゲットにリアルタイムに配布できます。

Metadata Manger

複数システムにまたがるデータを「データリネージ(データの系統を把握すること)」により、一連の データフローとして可視化できます。また、変更による「影響分析」もおこなえ、ビジネスの主要な意思決定を支援する信頼されたデータ基盤を築きます。

Data Quality

エンタープライズデータクレンジング・名寄せソフトウェア

データを統合しただけでは分析業務や意思決定に十分な効果をもたらすことはできません。不要なデータを除き、データの不整合を修正してビジネス精度の高いデータに変換しなければなりません。
Imformatica Data Qualityにより、普遍的なデータ品質を実現、データクレンジングのプロセスをライフサイクル化することで、より的確な意思決定と、業務上の無駄を改善します。

効果

  • コスト削減、リスク軽減、生産性の向上
  • 単一プラットフォーム上で、ルールやツールを一元化、再利用し、複数プロジェクトのデータ品質を管理することで、生産性をあげ、ライセンスやメンテナンスにかかる費用を削減します。
  • エンタープライズデータの精度と信頼性を改善します。
  • 顧客の維持・獲得、コンプライアンス、企業の競争力確保に影響が出る前に、データ品質の問題を特定し、解決して、リスクを回避します。
  • 様々なアプリケーションのデータ品質をプロアクティブに監視し、一貫性を保つことによって、データガバナンスを実現します。
  • ビジネスプロセスや運用上の意思決定の信頼性を向上させます。

Data Qualityで作成したクレンジングルールを部品化してPowerCenterで利用可能、データ統合とデータの品質向上を一つの統合プラットフォームで効率よく管理できます。

メトロ独自のクレンジングサービスもおこなっております。お客様のご要件規模に応じて柔軟に対応いたします。

※製品詳細については、インフォマティカ・ジャパン社新しいウィンドウで開きますへお問合わせください。

パートナーシップ

メトロは、インフォマティカ・ジャパン社の認定コンサルティング&SIパートナーです。

長年のETL開発で培った経験と実績から、現在の課題やご要件・規模を伺い、お客様に適したかたちでPowerCenterの導入、構築を提案いたします。データ統合ソリューションはメトロの情報活用の中核をなし、専門の開発部隊によるデータ統合サービスとして質の高いサービスをワンストップで提供しております。

インフォマティカ・ジャパン社は、「データ連携・データ統合」分野を牽引する独立系リーディングカンパニーです。