このたび、弊社は、2025年11月24日(月)~11月26日(水)の3日間、くにびきメッセで開催された『第39回分子シミュレーション討論会』にて、論文発表・展示ブースの出展を行いました。ご来場いただきましたお客様および関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

本記事では、当日の様子を交えつつ、弊社の論文発表や展示の内容をご紹介させていただきます。

また、論文発表の資料をダウンロードできるウェブページもご案内しておりますので、ぜひご活用ください。

口頭発表「3つのゆらぎを取り入れた有限温度密度汎関数理論」

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今回の発表では、弊社で研究開発中の理論に基づき、簡単な計算方針と、酸素分子における磁化率の温度・振動数依存性の計算結果をご紹介いたしました。

本理論によって、磁化率に関する以下のような計算が実現できます。

  • 強相関分子の磁化率に見られることがあるキュリー・ワイス則を実現
  • スピン間エネルギーギャップの推定
  • 複雑な構造分子のスピン磁化率が計算可能

ご聴講いただいた方には、今回計算可能となった磁化率に関して、「ある物質表面の磁化率を、外部磁場に応じて精度よく計算したい場面があるので気になる」や、「金属錯体について研究しており、研究に活用できそう」など、多くのご興味をお寄せいただきました。また、「有限温度にて計算可能な本理論は非常に興味深い」とのお声も頂戴いたしました。

トライアルユーザー募集中

弊社では、今回ご紹介した計算理論をベースに、幅広い分野での応用可能性を検討しています。

「この分野での計算に有効ではないか」「このような物質で新しい計算ができるのではないか」といった多様な視点やアイデアを、社外の皆さまからも積極的に募っております。

少しでもご関心をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問合わせください。
皆さまからのご意見やご提案を心よりお待ちしております。
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研究開発中の技術を活用したソフトウェアとサービスをご紹介

弊社展示ブースにて、『3つのゆらぎを取り入れた有限温度密度汎関数理論』に関連する技術を活用した、研究開発中のソフトウェアの展示を行いました。あわせて、皆さまの研究開発を支援する各種サービスについてもご紹介させていただきました。

特に、『数値シミュレーションプログラム開発』には、多くのお客様より高い関心をお寄せいただき、展示をご覧になった方からは、「今後もっと詳細な情報を聞きたい」などの、実際の導入に向けた前向きなご意見も多数頂戴しております。

分子シミュレーションに関する二つの研究開発テーマ

  • 新たな第一原理計算手法の開発(3つのゆらぎを使った汎関数積分法)
  • 密度汎関数法(DFT)の近似手法の改良

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皆さまの研究開発をご支援するサービス

今後も弊社は、最先端技術の研究開発と、それを活用したソリューションの提供を通じて、皆さまの研究活動を力強く支援してまいります。
ご不明な点やご質問などありましたら、お気軽にお問合わせください。
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「人の未来の生活を豊かにする技術」の発展を目指し、一緒に挑戦しませんか?

メトロのスーパーコンピュータ事業は、「人の未来の生活を豊かにする技術」であると考えており、我々はこの事業に誇りを持って取り組んでいます。もっともっと日本のスーパーコンピュータ事業を元気にしていきたい。それを実現するにあたり、ともに目指し、歩んでいく仲間を求めています。

職務内容

  • シミュレーションアプリのアルゴリズム開発・改良
  • シミュレーションアプリの分散並列高度化設計・実装
  • シミュレーションアプリの移植・高速化
  • スーパーコンピュータ向けのSDK開発
  • アプリ高速化、GPU化

ご興味がある方はぜひお問合わせください。
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本ニュースに関するお問合わせ先

株式会社メトロ 営業本部 営業推進室
marketing@metro.co.jp